キセノンヘッドライトへの換装 3.取付作業

【左側通行への対応等の準備】
ユニット後部のバルブ交換用カバー(キセノンヘッドライトの場合、バラスト付きのため重く、ネジ止めされている)をはずして、ロービーム用プロジェクタレンズを後ろ側から覗くと・・・、予想した通り左側通行、右側通行の切替えレバーがありました。このレバーを動かすとカチンと音がして固定され、左側通行への対応ができました。
ユニットには、ハイビーム、スモールランプともごく普通の(純正バルブと同じ点灯時にやや黄色く見える)バルブが付いていたので、ロービームのキセノンと色を揃えるために、以前使っていた
PIAA X-Tream Whiteをハイビームに、ポジションランプをBOSCH Real Whiteに交換して、カバーを元どおり閉めてネジ止めしました。PIAAの高効率バルブは寿命が短いようですが、ハイビームに使う分にはまず問題はないでしょう。
また、キセノンライトは点灯初期に比較的大きな電流が流れるので、Stargazer's Passatの中の記述に従い、No.20
21のヒューズをあらかじめ10A15Aに変更しておきました。 
【取付作業】
1. 取扱説明書にしたがい、左右のターンシグナルをはずして、配線を抜く。
2. 片側3本ずつのトルクスネジ(T-30を使用)を緩め、純正ヘッドライトユニットをはずし配線を抜く。
3. 逆の手順でキセノンユニットを配線のうえ固定し、ターンシグナルを取り付ける。
4. エンジンをかけて点灯し、光軸を調整する。
ライトユニット自体の脱着作業は、バンパーをはずす必要も無く比較的簡単に済みました。自動車整備の経験がある方なら、2時間もあれば終了するでしょう。
※キセノンライトは、その構造上、高電圧で稼動する部品が含まれています。危険防止ため、取付作業は専門業者に依頼するなど、十分注意してください。また、取付作業に関するいかなるトラブルについても、当サイト運営者は一切責任を負いません。 

【ミニインプレ】
まずルックスが変わりました。俗な言い方をすれば、「お目々パッチリ」な印象になりました。最近流行のレンズの奥が素通しで見えるようになったので、ちょっと若々しくも見えます。
でも、バンパー下の左右にフォグランプがないので、マイナーチェンジ後のモデルとも違う、ちょっと独特の雰囲気になりました。

 

点灯時は、「ビンッ」(もちろん音はありませんがあくまでイメージです)と光り始め、その直後はいかにもキセノンという感じの青白い光を放っていますが、十数秒で安定して純白光に変わり、安定後はほとんど青みは感じなくなります。
キセノンライト自体はプロジェクタ ーレンズのため、余分な光が上部に洩れることもなく、対向車にもやさしいと思います。

 

【ハイトコントロール】
純正のライトユニットで室内から光軸を調整できるハイトコントロールは、キセノンライトユニットでも同様に配線することで問題なく機能します。A4のヘッドライトは、ライトボックス内でバルブを固定した反射鏡が上側2ヶ所、下側1ヶ所の計3ヶ所で支持されており、ハイトコントロールはこのうち下側1点の前後移動でおこなっています。この移動はライトボックス付属の電動ユニットが受け持っており、今回取り付けたキセノンライトにも同様のものがついています。
キセノンライトはハロゲンライトに比べ光量が強いため、しっかりと光軸調整したうえで、ハイトコントロールを確実に機能させることが必要です。
【純正フォグランプは??】
 
ヘッドライトユニット内の純正フォグランプは、ユニットを交換したことで無くなりました。しかし私の場合、フォグランプは、キセノンヘッドライト交換前にPIAAの高効率バルブを使用していた頃、雨天の夜に1,2回使った程度で、ほとんど使っていなかったので特に支障はありません。また、キセノンヘッドライトが極めて明るいため、あえてフォグランプを必要としないのも事実です。
 '00モデルのようなバンパー下部埋め込みタイプのフォグランプを輸入して取付けることもできますが、以下の理由でまだ、着手していません。

1. 純正フォグの配線をヘッドライトのハーネスから分岐しなければならない。
2. フォグランプ取付想定部分の内側には、ホーンがあるので移設しないとフォグが取付できない。
  →もっとも、これは、'97A4 2.6の場合だけかもしれません。


今回の作業ではずした純正のヘッドライトユニットは、破損時のバックアップ用として保管しています。しかし、後に交換したフロントグリルなどと違い屋内にディスプレイしてもあまり意味はないので、箱詰めして物置に置いています。クルマを買い換えるときにはヘッドライトを元に戻して下取りに出す予定です。
国産車も高グレード車種を中心にキセノンライトが装備されるようになってきました。夜間走行のとき、無意識に対向車のなかにキセノンライトを探してしまう自分に気付いて、思わず苦笑してしまう今日この頃です。


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